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米国外の個人年金・生命保険の報告

FBAR,FATCA (Form 8938)の申請には、例えば日本にある個人年金や払戻金がある生命保険も申告する必要があります。


日本の銀行口座の情報が入りにくい上に、このような面倒な情報も手に入れなければならないのか、と心の中で、「否定」をされ、問い合わせをされる方が多いです。人間、信じられないことは、まず否定するのが第一段階です。(その後、苦しんでがたがたして、最後は受け入れる、のが学術的に言われているプロセスです。)


しかし、税制はある意味で残酷であり、上記個人年金や生命保険等で解約し払い戻しがあるものは、申告の必要があります。とても時間がかかる作業となりますが、保険会社等にお問い合わせください。弊社では、回答は持ち合わせておりませんこと、ご理解頂きたく存じます。



まず、ご自分がテロリスト、麻薬密売人になったとお考え下さい。



貴方は、ガクトみたいに恰好が良いミュージシャンである。が、実は、お金持ちをゆすったり、人質の身代金を受け取り、現金を入手した悪い輩である。世界を股に悪事を働いているので、アメリカや、ヨーロッパ、マレーシアの永住権をもっている。


不法に入手したお金は、ツアーに使った楽器ケースに隠し、プライベートの飛行機で日本に飛んだ。日本はプライベートフライトの通関が甘いからである。お金の一部は、持っている銀行口座に入れた、が、そのままでは足がつく。その時、やたら電話をかけてきた保険会社のせールスマンの宋氏に返事したところ、すぐに来てくれて、銀行みたいにねちねち余計なことを聞かないので、生命保険と個人年金を購入した。その際には、掛け捨てでなく、払戻金があること、解約はいつでもできることを確認した。


ほとぼりが冷めたころ、ボス・元締めのラファエルに上納金を払わなければいけないので、生命保険や個人年金を解約、又は、一部払い戻しをした。


というストーリをでっちあげます。ものすごく大げさですが。


上記がいわゆるマネーロンダリングともい言えるでしょう。この動きを、米国のTreasury Departmentは見ています。従って、解約時に払い戻しのある生命保険、その他の保険、個人年金は、申告の必要があります。


一方、厚生年金、国民年金は日本国家の監視下にあり、一定の年齢にならないと、自由に出し入れできませんので、FBAR/FATCAに申請は不要です。それこそ、日米間ですぐ連絡とればわかってしまいます。そんな、野暮なことは悪い人たちはしません。


では、実際に解約金などの情報はどうやっててにいれるのか? 


それぞれの金融会社に連絡して、FBAR/FATCAで申告の必要があるので教えて下さい、と問い合わせるしかないと思います。


日本では、個人情報保護法があり、金融会社は簡単には情報を出してくれません。なので、情報を取りに日本に行かれる方も多いです。2020年はCOVID-19 の為、おいそれと日本には帰れませんね。


その場合は、どうするか。


FBARのほうは、金額不明で、提出ができます。一方、FATCA (Form 8938)は金額を入れないとファイルできません。取りあえず、金額がわかるまでファイルを待つか、待てないのなら、暫定に残高”0”でファイルし、後で、情報を入手したときに訂正ファイルを出す、ということしかできないでしょう。


過去には、今まで払った保険金をとりあえず申告しておく、ということもありました。しかし、今後も規制は厳しくなる方向ですので、左様な計算は弊社では行いません。間違った情報を作り上げることは弊社ではできません。


お客様のほうで計算・お考えになる数字を弊社ではいただきたく存じます。


ご理解の程お願い申し上げます。


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