アメリカ税制解説
寄付について  その2     Donations

寄付は社会への貢献、人助け、聖書にある規律としてアメリカ社会で重要な意味を持ちます。

ここでは、税制上の注意を説明いたします。

II. 寄付の内容

 

大きく分けて以下となります。

 (1)現金 (クレジットカードの支払い可能)

 (2)献品

 (3)ファンドなど(IRAなど)

 (4)Volunteer Mile (ボランティア活動に使った運転距離)

ここでは、一般的な現金による寄付と献品による寄付についてのみ”簡単に”説明します。

1.現金による寄付は以下の支払い方でできます。

 (1)現金

 (2)チェック

 (3)クレジットカード

2.現金寄付の控除に必要なもの

  ・受取書・領収証・Cleared checks

  ・特に$250以上の寄付は団体からの正式な領収書がないと控除できません。

3.献品の控除に必要なもの

  ・受取書・領収書

  ・高額な献品の場合は,以下 5.$500を超える。。を参照のこと。

4.古着・使用された家具などの寄付
 

 (1)使用可能な状態であること。きれいな状態であること。

 

 (2)購入時の価格の適用はせず、Fair Market Value(市場実勢価格)を使う。
 

 (3)領収書に献品金額がかかれないことが多くあります。その場合はGoodwill等のRe-sellerにおける

   店頭価格を使うのが簡単だと思います。

  

​ (4)店頭価格は、Goodwillの店頭価格のサイトをご参照のこと。
 

 (5)リストを自分で作成する場合は監査が入ったことを想定して作成するといいと思います。

   <例> Men's shirt         x 4  @$XXX   $XXXX
                  Women's jacket  x 1  @$XXX   $XXXX

                  Total                             $XXXX
 

 (6)アンティークなどで実勢価格が購入価格より高い場合は査定証明が必要。

5. $500を超える献品には、Form 8283、Non Cash Charitable Contributionが必要です。

    <例>アンティーク、中古車、高額な家具など

  

 必要情報:

 (1)購入日 

 (2)購入価格 

 (3)減価償却後の価値 

 (4)評価額 

 (5)評価額の査定の基準

 (6)場合によっては、査定証明が必要

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Tax Filingの実践では、$500を超える献品であれば、上記のようにきちんと購入時の書類を記録、保管していればForm 8283 の準備はできます。しかし、査定の料金、当方のFeeも発生しますので、それを超える価値で、控除して十分な減税が見込まれるのであればForm 8283 を準備する判断をしていただきます。

Feeなどの必要経費と手間を考えれば、献品の申請は$500以下にしておいた方が無難な場合もあります。

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以下は寄付に関する余談・個人的見解です。読まなくても結構です。

Taxのお仕事を通して、今まで、何百人という方たちにお会いしてきました。お一人お一人の出会いから、寄付に関しては、100%確実なルールが存在すると感じます。

日本ではあまりなじみがないかもしれませんが、アメリカでは、教会に行く方の中には、十一献金をしっかりと守る方がいます。

多くは、教会が強要するのではなく(例外もあるようですが)、旧約聖書の一番最後の章のマラキ書3章10節に従っているわけです。十一献金は得たもの(収入、作物など)の十分の一を恵みをくださった主の倉に戻す、ということです。その代わりに主は恵みをくれる、と約束しています。

日本ですと、これだから宗教は。。。となりかねませんが、実は、この十一献金をしている方はも当方の顧客様の30-40%に上ります。また、教会だけではなく、チャリティーへの寄付をしているお客様もいらっしゃいます。中には、どうやって生活しているのかと??なくらいに、ご収入の殆どを献金されている方もいます。

数年前、あるの顧客の方が、Tax時に、今年から収入の10%を寄付に回します、と宣言された方がいました。 一年後Tax Filingをしたときに、ご収入が倍になっていました。 他にも、月々少ないお給料の中からきっちりと献金されている大学を出たての若い人がいらっしゃいました。その方はきちんと老後のための貯金もされていて、経済的にこんなに若いうちからしっかりとされている、と感心したものでした。

冒頭のルールとは、寄付する方、他の人のためにお金を使う方は経済的に恵まれているということです。大金持ちになるということではなく、押しなべて将来設計ができている、貯金がしっかりとされている、リファンドが沢山ある、といういうような形です。 お金は天下の周りものと言いますが、確かにそうで、巡り巡って結果的に自分に恵みがくる、というルールがある、と実際に目の当たりに結果をみれるのも、このお仕事の楽しみでもあります。