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Our Service   国際税制業務

Accidental Americanの市民権返却
Accidental Americanの市民権返却の救済手続き

2019年9月に施行された、”Accidental American”の市民権返却の手続きに関連した税制上の手続き=Relief Procedure Ceterin Former Citizensについて説明いたします。

ここでは、American=米国市民の方で、”Accidental American”に当てはまる方への救済措置を述べます。

Green Cardを持っている方で、返却をお考えの方は、この項目はあてはまりません。

したがって、Green Cardの返却にまつわる救済措置はありません。ご注意ください。

Green Card返却に関しては、こちらの弊社Websiteをご覧ください。

1.救済措置の背景

2.Accidental Americanとは

3.American Citizenの税制上の義務

4.Covered Expatriates

5.救済措置の条件

 

1.救済措置の背景
 

2010年にFATCA法(Foreign Account Tax Compliance Act of 2010)が施行され、日本でも、新規の銀行口座を開設する際に、国籍を申告する必要があります。

近年、新規口座を作ろうとして、ご自分がアメリカ生まれであることがわかり、銀行より、ソーシャル番号を記載しないと、口座を開設できない等の局面に遭遇される方が増えています。 または、米国市民権を放棄した証明が求められます。

 

米国市民は、ご収入があれば、米国税制に準拠していることが求められます。つまり、世界のどこにいても、全世界のご収入を申告する必要があります。

しかし、”Accidental American”に該当する人は、実際はアメリカのタックスリターン、その他の申告の必要を知らなかったり、敢えて無視してきた人もいるでしょう。

タックスの義務から逃れることを考え、市民権を放棄することも一案です。

しかしながら、移民法での市民権放棄は意外にも簡単である一方、米国税制の続きは、過去のタックスファイリング、情報ファイリングをさかのぼって行う必要があり、それにまつわり、多額の納税や罰金が発生することが多々あります。

 

この罰金を回避するための措置が、Relief Procedure Ceterin Former Citizensなのです。

尚、過去のTax Filing, 情報Filingはファイルする必要があります。回避できません

 

2. Accidental Americanとは

American/米国市民は、(1)アメリカ合衆国の地に於いて生まれた方、(2)米国外でアメリカ市民の親から生まれた方、そして、(3)自分で選択して、アメリカ市民となられた方のことを指します。

Accidental Americanは(1)(2)の方で、幼少の頃は、アメリカ市民とは知らず米国外で育ち、ある機会で、アメリカ市民が発覚した人のことです。

<参考Website>

https://www.thetaxadviser.com/news/2019/sep/irs-tax-relief-expatriates-201921979.html

https://www.irs.gov/individuals/international-taxpayers/relief-procedures-for-certain-former-citizens

3.American Citizenの税制上の義務

  • 日本とは違い、世界のどこに住んでいようと、世界中のご収入に対して、申告をする必要があります。
     

4.救済措置の内容

  • 市民権放棄の年とそれ以前(5年間)の免税

  • 5年間のタックス未提出によるCovered Expatとはならない。

  • *上記以外のCovered Expatになる条件がある場合は救済措置は不可。

5.救済措置の対象の条件

  • 市民権放棄を行った時期が、2010年3月18日以降である。

  • ”Non-Willful“(ファイルをしてこなかったのは、故意ではなかった)

  • ​過去にタックスファイリングをしてこなかった。(Form 1040NRを除く)

  • Covered ExpatIncome tax liability Limits以下

  • 市民権放棄時と、救済措置申し込み時にて、Net Worthが$2ミリオン 以下

  • 過去6年の合計のTax Liabilityが$25000未満

6.救済措置の内容

  • 市民権を放棄した年のTax Filingを行う(Year 6)

  • 過去5年間のTax Filingをを行う(Year 1,2,3,4,5)

  • 過去6年間のFBAR, FATCA, Information Returnをファイルすする。

  • Form 8854を提出する。

7. 上記、項目5のIRS Website

Q2. Who is eligible to use these procedures?

 

Only taxpayers whose past compliance failures were due to non-willful conduct may use these procedures. All the following criteria must be met.

  1. You have relinquished your U.S. citizenship after March 18, 2010.

  2. You have no filing history as a U.S. citizen or resident;

  3. You did not exceed the threshold in IRC 877(a)(2)(A), related to average annual net income tax for the period of 5 tax years ending before your date of expatriation;

  4. Your net worth is less than $2,000,000 at the time of expatriation and at the time of making your submission under these procedures;

  5. You have an aggregate total tax liability of $25,000 or less for the five tax years preceding expatriation and in the year of expatriation (after application of all applicable deductions, exclusions, exemptions and credits, including foreign tax credits, but excluding the application of IRC 877A and excluding any penalties and interest).

  6. You agree to complete and submit with your submission all required Federal tax returns for the six tax years at issue, including all required schedules and information returns. See FAQs 11, 12, and 16 for information on how to complete these returns.

Only taxpayers whose past compliance failures were due to non-willful conduct may use these procedures. All eligibility criteria must be strictly met to use these procedures.

尚、たとえAccidental Americanであっても、資産や収入が高額な場合は、救済措置がとれないことがあります。また、上記項目に該当しない方もいらっしゃるかもしれません。

その場合は、Streamlined Procedureをお勧めいたします。

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